みな:Dream-3も終わっちゃいましたね〜。それで、深愛ちゃんの機嫌は……。
深愛:……未遂だったわけだし、今回は赦してあげるわ。
みな:よかった〜……。
美咲:そういえばお兄ちゃん、最後のところ左手で夢想具振ってなかった?
彰:そういえばそうだな。なんでだ?
みな:それは……。
環:書きミスしたんですねこのパカタレは〜!
みな:ち、違うよ!? これにはちゃんとワケがあるんだから……。きっと次の章で明らかになるから、ね?
環:そういうことなら、次のあとがきまで吊るしあげは勘弁してあげましょうかね〜。
彰:で。残すところはDream-4だけなんだよな?
みな:そうだよ。そして、エピローグとあとがきだね。
深愛:……あとがきは必要なのかしら?
聡:いらんのちゃう?
彰:急に出てくるなよ。本編で出番がないからっていきなり現れるなよな。
聡:しゃーないやん。ワイかて出たいんやから。
みな:ごめんね? もうちょっと出してあげられればよかったんだけど、戦闘になるとどうしてもね。
美咲:仕方ないですよね……。わたしたちは戦えませんから。
みな:う〜ん。それじゃ、今回は、美咲ちゃんたちが出てるお蔵入りになったシーンでも出しますか。
彰:それはいいかもな。前回のなかがきでは結局できなかったし。
みな:とりあえず、一番今と変わってて、登場回数の少ない聡くんからいくね。
「なあ、白河。俺たちも職員室に行こうぜ」
急に頭の上から聞こえてきた声は、同じクラスの神谷聡のものだった。聡は小学校のころから同じ学校で、俺にとって数少ない親友と呼べる存在だ。
「何が悲しくて朝から職員室に行かなきゃなんないんだ。それに『俺たちも』ってなんだよ? まるでクラス全員が職員室に行ってるみたいじゃんか」
「その通りだぜ? お前気付いてなかったのか?」
周りを見てみろとあきれ顔の聡に促されて初めて、俺は教室の中にほとんど人がいないことを知った。
「今日って何かあったっけ?」
昨日のSHRではそんなこと言ってなかったと思うけどな……。
「お前ってやつは、ほんっとに人の話を聞いてないのな。みんな職員室に行ってるんだよ」
「だから、それが何でなんだよ?」
「今日からこのクラスに転校生が来るってんで、みんな見に行ったんだよ」
――そういえば今日か。
一週間くらい前に担任が言ってた転校生の来る日は。
――にしても、
「わざわざ職員室まで見に行かなくても、SHRで見れるだろうに」
ほんと、物好きなやつが多いよな。このクラスは。
「それもそうか。
しかし大した余裕だな、お前は。さすが校内で一二を争う美少女を妹に持つだけのことはあるな」
「関係ないだろ、そんなことは」
こいつが美咲のことを話に持ち出すってことは……
「転校生って女子なのか?」
こういうことだった。聡はよく俺の家に出入りしてるだけあって、美咲のことをよく知っている。だから女性関係の話になると一番に美咲のことが出てくるのだ。
これも一種の身内贔屓になるのかもな。
「そういうこと。見に行ったやつの話によると超極上らしいぜ」
「へぇ。そんなに評価が高いならSHRが楽しみだな」
環:聡センパイが関西弁じゃないですっ!
みな:そうなんだよね。最初期は普通に共通語だったんだよ。
深愛:それがどうして関西弁に?
みな:ぶっちゃけると、ベースにした友達の影響がいつのまにかでちゃってたんだよね〜。推敲してるうちに関西弁になっちゃった、みたいな?
聡:そんなことで、ワイのアイデンティティは決まったんかいな……。
みな:ま、いいじゃない。いいキャラしてるんだから。それに、美咲ちゃんは好きなままだからさ。
聡:それもそやな!
環:立ち直りはやっ!
美咲:って、そんなことやってる間に時間が押してるよ。みなさん、次回予告したほうがいいですよ。
みな:ほんとだ。それじゃ、次回予告の時間だよ〜。
傷だらけの心と体。支えてくれるみんなの声。そして、二人がつかむ未来の色は?
次回、Dream-4 日常への階 〜because you call my name〜 ご期待ください。
『約束は守るものだろ?』
みな:それじゃ、次はあとがきでね〜。
なかがきその3